肩の痛み・・前面や二の腕付近が痛くなる方へ!!

肩の症状 ~ 上腕二頭筋長頭腱損傷 ~

 

☆肩の前側や二の腕に痛みが走るとき

・肘を伸ばした状態で物を持ち上げると痛い
・後ろに手を回すと痛い
・投球時に痛い
・じっとしてても肩の前側がジンジンうずくように痛い

 

上腕二頭筋長頭腱が損傷している場合が多いです。

上腕二頭筋

 

この筋肉は肘を曲げることの他に肩関節の動きも助けます。

「長頭腱」は結節間溝という骨の形状上狭い溝のように陥没したところに位置するため

そのような刺激が繰り返されることで徐々に傷つき、断裂してまうことも あります。

40歳以上になると年齢により強度が落ちるため特に発生頻度が高くなります。

 

しかし、炎症,損傷という状態よりも、

断裂の状態の方が腱にかかる牽引力がなくなるため痛みが軽減する場合があります。

また、この腱が断裂して も筋力には影響はありません。

激突など直接的な外力によるものは稀で、非常に重い物を持ち上げた時など、

上腕二頭筋に突然強い伸長力が加わった際に発生します。

断裂音とともに激痛を伴い、腫れと内出血が出現します。

最大の特徴として上腕二頭筋の筋腹が肘側のほうに移動しコブの様に膨張します。

整骨院で治療できる範囲は、筋力が回復しやすい筋腹から遠いところで損傷した場合で、

筋腹に近いところの損傷は筋力が回復しずらいため手術の適用になります。

損傷の初期は痛みのため腕が曲げれなかったり握力が低下し、

夜間の痛みもありますが2〜3週間すると痛みが軽くなるため
筋力がある程度回復してる場合が多いです。

機能障害を残すことは少ないですが、

スポーツ活動や上腕を使用することが多い若年者は手術をおすすめします。

ご高齢の方は、断裂していても、気が付かないことさえあります。

 

 

当院では、

炎症が強い急性期は、まずは、炎症を早く回復に向かわせる施術がメインですが、

慢性痛の場合は、まず、痛みの除去、

解剖学、運動学的には、JRC(関節可動域回復矯正)によって、

鎖骨、肋骨、肩甲骨の動きを正常にし、肩関節の負担を軽減して、

少しでも、肩関節が動きやすい環境を作ります。

そうすることで、二頭筋腱への負担を軽くしていきます。

また、施術の効果を持続させるための、

テーピングや、セルフストレッチなどで、再負傷や日常生活の負担を軽減する。

と、いうような施術を行っています。

 

自発痛(何もしなくても痛む)は、自然に治まります。

気をつけていただきたいのは、お薬に頼らないでいただきたいということです。

痛みを伴うカラダになったのは、カラダのせいではありません。

カラダの痛みともきちんと向きあって、ご自分の持つ自然治癒力を活用できる治療法を

賢く選択していただきたいですね。

お薬は、時として、カラダへの負担をかけます。

急性期は別として、慢性期になったら、お薬はやめましょう!

そして、痛いけど、きちんと運動療法をして、もとの可動に近づけましょう!

自分でできなければ、お手伝いします!

 

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