交通事故でよくある治療期間は3か月で打ち切りについて

交通事故によるむちうち症では事故日から3ヶ月ほど経過すると

そろそろ終わりにしたい、、、もう打ち切りです、、、

等と保険屋さんから連絡が来ると思います。

 

単純に3ヶ月で打ち切りになれば自賠責保険の120万以内で

賠償額が収まりやすいとの考えもありますが、医学的根拠も持ち合わせて

3ヶ月で!と任意保険会社さんは言っています。

 

むちうち症は骨の損傷はなく、軟部組織の損傷となります。

軟部組織は病理的な症状経過から3週間で一次的に治癒し、瘢痕した組織が

周囲の組織と順化するのが3ヶ月程度と言われているからなのです。

ただし、強固な靭帯や腱の損傷は6ヶ月~1年と言われています。

 

この威嚇的な根拠を持って、任意保険会社さんは打ち切りを迫ってくるのです。

しかし、この軟部組織損傷を一括りにするのは医療従事者として疑問に思います。

 

軟部組織の損傷と言っても部位により掛かる負荷や血流、神経の問題

等があるので一括りにするのは現実的ではありません。

首は大切な神経、血管があり、ちょっとして損傷でも様々な症状が

発生してしまうのです。太ももを肉離れしたのとは違います。

重たい頭をずっと支えていなければならない負荷も馬鹿には出来ません。

 

統計的に3ヶ月で終了する事が多いとされているむちうち症ですが

これにも疑問が残ります。

 

保険屋さんに3ヶ月で打ち切られる人が多い事、

治ってはいないが仕事などで通院出来なくなった人、

むちうち症で多くの方は病院に行く事になり、効果的な治療をして貰えずに

通院することへの意味の無さを考えて諦めてしまった人、

そのうち治るだろうとむちうち症を甘く考え、言われるがままに治療を終了した人、

この様な人が多いのは事実です。

 

決して治ったわけではなく治療を終了しているのです。

統計の取り方に問題があると思われます。

ですから、3ヶ月でむちうち症のほとんどが治ると言う根拠は

乏しいように思えます。

 

ただし、任意保険会社さんは医療の素人なので、3ヶ月で治る事が多いという

根拠を信じるしかありません。これに関しては保険屋さんに罪は無いと思います。

ただし、無理やり嘘をついて終了させると思いますが。

 

交通事故によるむちうち症は知識のない病院、整骨院に行くと

適切な治療も受けられず、賠償もされずとなるので注意が必要です。

北九州で交通事故によるむちうち症でお困りの方はぜひ、ご相談下さい。

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