妊婦は妊娠12週から体内の血液が増加し34週目には妊娠前
の5割増の血液量になるといわれています。割合としては
血漿に比べて赤血球があまり増えず、そのため血液が
薄まった状態になり貧血状態になる妊婦も多いといわれて
います。女性ホルモンのうちのプロゲステロンは水分を
溜めこむ性質があり、また、血管抵抗が落ちることで皮下
組織に余分な水分をにじみださせてしまうために、浮腫み
が生じやすくなります。
水分が多いと、いわゆる血液サラサラの状態となり
血流も良くなるので、胎盤を通して胎児に栄養が届きやす
くなるというメリットがあります。浮腫みが生じやすくなるという
デメリットがあるものの、妊娠中としては自然な状態といえる
でしょう。妊娠後期になるとお腹が大きくなってくるとお腹の
重みの分足の付け根に負担がかかってきます。そのため、
足の付け根にある太い血管が圧迫されるため、
足から心臓への還流が悪くなることによって浮腫みが生じ
ます。お腹が大きくなると動くのも億劫になり、妊娠前よりも
運動量が低下します。身体を動かさなくなることで、筋肉や
発熱量の低下を招き、身体の冷えにもつながります。また、
妊娠中は自律神経の調整が難しくなり、交感神経優位状態
では血管が収縮しやすくなります。末梢血管の収縮によって
身体が冷えやすい状態になることで、血流が悪くなることから
も浮腫が生じる場合もあります。
当院では酸素オイルを使い下半身の血流改善、冷えを除くツボなどを用い
ながら治療していきます。
妊娠中のむくみでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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